秋田君の論文がACS Macro Lett.に受理されました!

秋田君(2024年3月修士卒)の論文がACS Macro Lett.に公開されました。

Highly Tolerant Living/Controlled Anionic Polymerization of Dialkyl Acrylamides Enabled by Zinc Triflate/Phosphine Lewis Pair
Riki Akita, Shin-ichi Matsuoka*
ACS Macro Lett. 2024, 13, XXX, 1272–1278
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsmacrolett.4c00514

ジアクリルアミドの高温,高速,高耐性なアニオン重合を開発しました!

ビニルモノマーのリビング重合は様々な方法が開発されていますが,それぞれ長所と欠点があります。リビングラジカル重合を実施するには,溶存酸素を除く必要がありますが,重合反応は水や様々な官能基に対して耐性があり,幅広いモノマーに適用可能です。しかし成長ラジカルの二分子停止反応を抑制する必要があるため,成長ラジカル濃度を非常に低くしなければなりません。したがって,重合速度は遅くする必要があります。一方,リビングアニオン重合では,高速で進行させることができ,高度な分子量制御も可能ですが,微量の水分と容易に(拡散律速的に)反応したり,カルボニル基などで副反応を起こす可能性もあります。したがって室温以下の低温で実施するのが一般的です。
今回開発した重合反応は,これらの欠点をすべて克服した重合反応です。耐水性のあるルイス酸と塩基からなるルイスペア触媒を用い重合反応を行うことで,例えば,空気中でも60℃で数分で重合反応が完結し,リビングポリマーを生成させることができました。

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名古屋工業大学 工学部 生命・応用化学科 ソフトマテリアル分野 /
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